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  • 特別企画 新田恵利の介護事業所訪問 第1回

今回訪れたのは、サービス付き高齢者向け住宅。高齢者が生活しやすい設備を整えた賃貸住宅であり、生活支援サービスを提供をしています。居住者にとっては老人ホームのような生活支援サービス、医療・介護サービスを利用しながら、一般のマンションのようにプライバシーの守られた自由な生活を送ることができる住環境です。介護に直面し「終の住処」を考えた時、選択肢のひとつとしてこの「サービス付き高齢者向け住宅」に興味を持ったという新田さん。実際の訪問は初めて。エリアマネージャーの鈴木さんにお話を伺いました。

入居者の些細な変化も見逃さない。いつまでもお元気でいていただく住まいづくりは、日々のコミュニケーションから

新田さん: 私は2年前から母の介護がはじまったんです。今はデイサービスに週に1回通って見ていただいているのですが、こういった高齢者住宅はまだ一度も見たことがなかったので、こういう風になっているんだ!と。

鈴木さん: 建物の種別は「サービス付き高齢者向け住宅」になります。全部で46部屋あり、オープンして3年目を迎えました。

新田さん: あ、サ こうじゅう

鈴木さん: そうです、そうです!「サ高住」って呼ばれます。こちらは自立してらっしゃる方から、要介護5の方までご入居いただけるようになっています。

新田さん: 今ご入居されている方で一番若い方はおいくつですか?あと男女比率は?

鈴木さん: お若い方は60代ですね。上は90代の方までいらっしゃいます。男性と女性のご入居はちょうど半々くらいで、差はありません。隣にデイサービスを併設していて、日中はそちらに行かれる方もいらっしゃいますし、お元気な方はお仕事にお出掛けになります。

新田さん: 過ごされ方は本当にそれぞれなんですね。お部屋は単身用ですか?

鈴木さん: はい。おひとり用なんですが、中にはご夫婦で、という方もいらっしゃいます。

新田さん: そういう利用ができるお部屋が何フロアかあるんですか?

鈴木さん: 「お二人用」としてのお部屋のご用意はありませんが、工夫をして、できれば二人で入りたいなというご夫婦もいらっしゃいます。

新田さん: 理想ですよね~!若い方はわからないかもしれないけれど、長く結婚していると、それは理想です!では、こちらの施設には、どんな特徴がありますか?

鈴木さん: 施設の種別は賃貸でありながら、介護の有資格者である職員がいつも常駐しています。毎日の生活をこちらでしていただいているご入居者様と距離が近く、コミュニケーションがとりやすいんです。本当にざっくばらんにお話をしていただけて、その中でご入居様にお困りのことやご不調があれば、すぐに対応できるところが特徴ですね。

新田さん: 私の母親も、来月で88歳になる高齢なのですが、歳を重ねると体調って結構日によって変わりますよね。朝は元気だったのに、お昼には調子が悪いとか…。そういった見守りは難しくないですか?

鈴木さん: 昨日はこうだったけれど今日は少し違うな、と我々が気付くこと、そして先を見越して動けることこそが、いつまでもご入居者様にお元気でいていただくことだと思うので、そこは毎日勉強しながら頑張っていますね。

新田さん: 一番はやっぱり体調ですもんね。おじいちゃま、おばあちゃまって結構頑張っちゃうじゃないですか。

鈴木さん: そうですね。だからこそ、何でも言っていただけるように、常にコミュニケーションを取ることを心掛けてますね。我々の職場はアットホームな雰囲気で、職員間のコミュニケ―ションがしっかり取れていることもポイントです。誰かが何かに気づけば、すぐにケアマネージャーに相談できるんです。だから職員がご入居様に「何かしたい」という気付きがあれば、その思いはすぐに伝わります。

新田さん: それはいいですね。日本人だけですよね、きっと。「大丈夫?」って聞かれて「大丈夫」って答えちゃうの。「大丈夫」って言った後に、今甘えればよかったかなぁ・・なんて思って。ご自身も体調を崩したり、なんだか調子が悪いなという時は大変じゃないですか?

鈴木さん: 職員にもよく言われるんです。「元気が取り柄ですよね」って!いつも自分が笑っていないと、この仕事はできないと思っています。常に仕事の時は笑顔を忘れずに、元気でいようと心掛けていますね。

生き生きとしたお顔を見る喜び。職員の発信ではじまった、居住者全員参加型イベント

新田さん: 先程、施設内を見学させていただきましたが、こちらで働いてらっしゃる方はほぼ女性ですか?

鈴木さん: そうですね、男性職員も数名おりますが、女性が8割9割を占めますね。

新田さん: 介護スタッフの年齢は30代から60代の方が多いと耳にしていたんですが…

鈴木さん: こちらには20代の若い職員もいます。

新田さん: それは、おじいちゃま、おばあちゃまも喜びますよね。

鈴木さん: 雰囲気がぱっと明るくなりますね、若い方がいらっしゃると。

新田さん: 若い方の笑い声ひとつで!

鈴木さん: はい、違いますね!

新田さん: 幅広い年齢層の職員がいらっしゃるのはいいですね。鈴木さんは、こちらにはいつからお勤めですか?

鈴木さん: 私は、今年の1月からですね。職員がみんな明るくて、コミュニケーションがたくさんとれることで、働きやすい職場です。

新田さん: 9ヵ月間働いて、心に残るエピソードはありますか?

鈴木さん: 隣に併設されているデイサービスをご利用の方も一緒に、みんなでカレーを作ったことです。 職員から、何かイベントみたいなものをやりませんかと発案があったことが始まりです。折角やるなら、こちらの住宅とお隣と、みんなで一緒にやろうということになりました。職員ももちろん作るのですが、皆様にお手伝いいただいて。みんなで作って、みんなで食べたんですね。

新田さん: すごい量ですよね(笑)

鈴木さん: そうなんです!70人で食べるカレーとなると、私も作ったことがなかったので、どのぐらいの量になるかっていうのが全然想像がつかなかったのですが。みんなで食べた次の週ですね、ご入居様から「次は何を作るの?」「次はいつやるの?」という話があちこちから上がりました。それが嬉しかったですね。

新田さん: みなさんも嬉しかったんですね。

鈴木さん: そう思っていただけると、私たちもまた次も頑張ろうと思うので。

新田さん: 次は何をされますか?

鈴木さん: 10月にちょうどハロウィーンがくるじゃないですか。かぼちゃを使ってみんなでおやつを作って、3時のおやつという形で食べられたらいいなって考えてます。

新田さん: おじいちゃま、おばあちゃんまにハロウィーンですか!私たちもちゃんと説明できるかと言われたらよくわかってないのに、ハロウィーン、伝わるかな~(笑)

鈴木さん: そうなんです、なんだこれって思われるかもしれないんですけど(笑) でも、みんなで何かをやるっていうこと。そこが一番かなと。ご入居の方に毎日楽しく過ごしていただきたいですね。

「終の住処」としての在り方を毎日考えながら、居住者と向き合う

新田さん: こちらでは、看取るところまでやられるんですか?

鈴木さん: お看取りをされたご家族様はいらっしゃいます。どういう風にその時を迎えられたいかというようなことは、ご家族様としっかりお話しをさせていただきます。

新田さん: じゃあご本人やご家族が「病院がいい」とか「ここがいい」とか?

鈴木さん: はい。お考えによってですね。まだまだ私も勉強していかなければならない領域です。

新田さん: 看取りの価値観は変わってきましたよね。看取りは家で。その後は、病院で。次に、施設で。この数年で変わってきたことですものね。

鈴木さん: ご本人様やご家族様が納得してくださったかどうか、そして私たちがご入居者様に何ができるのかは、常に考えていますね。だから、毎日生き生きと過ごしていらっしゃる、そのお顔を見られることが一番嬉しいですね。

新田さん: 人を思い、そして感謝される素敵なお仕事ですよね。介護のお仕事の方とお話すると、おじいちゃま、おばあちゃまが拝むほど感謝してくださるということを聞きますが、こんなお仕事ってなかなかないですよね。

訪問を
終えて
職員と入居者様、入居者様と入居者様、そして職員同士。みなさんのコミュニケーションを大切にしていらっしゃることを感じました。この住宅全体が家族みたいでいいですね。 親戚のお姉ちゃんたち、おじいちゃま、おばあちゃまみたいな、ね!

新田 恵利(にった えり)

1985年「おニャン子クラブ」会員番号4番としてデビュー。 翌年1月「冬のオペラグラス」でソロデビューし、オリコン初登場1位となる。2年前、母が骨粗しょう症のため寝たきりになったことをきっかけに介護に直面。 現在、バラエティ番組やドラマ等に出演する傍ら、自らの母親の介護を通じて、“明るい介護”を提案している。千代田区地域福祉計画策定委員。介護に対する学びや気付き、素直な気持ちはブログでも発信中。


サービス付き高齢者向け住宅
寿らいふ高島平

基本情報
法人名
株式会社シノケンウェルネス
施設名
寿らいふ高島平
種別
サービス付き高齢者向け住宅
住所
〒175-0081
東京都板橋区新河岸1丁目6番1
アクセス
都営三田線 高島平駅
徒歩12分又はバス5分(バス下車徒歩1分)


東証JASDAQ上場の不動産グループが運営しているサービス付き高齢者向け住宅。デイサービスを併設しています。 東京都でありながら、比較的緑が多いという印象を受けた新田さん。お住まいの方も、訪問介護のサービスやデイサービスを利用して、緑を眺めに散歩に出られています。

バリアフリーでとても綺麗な施設内。家族の訪問は24時間可。オートロックの建物ですが、インターホンを押せば夜間でも職員が迎えてくださるとのこと。

「仕事でどうしても22時になってしまう」「朝、顔を見てから用事をしたい」家族の生活も様々ですから、いつでも迎えてくださるのは、嬉しい!


トイレがバリアフリー設計で広いこと以外は一般の賃貸物件のお部屋と変わらないのですね、と新田さん。各部屋に緊急コールボタンがあり、何かあれば常駐の職員さんが駆けつけます。
人工温泉の大浴場。男性・女性で入浴できる曜日が異なり、おひとりで入ることが難しい方は職員の方がお手伝いしてくださいます。特に女性に人気のこの設備。湯船でのおしゃべりがはずむとのこと。入浴設備として機械浴、個浴も有ります。

温泉でのおしゃべりって、お洋服を着て話すのとは違って、楽しいんですよね。でも慣れるまでは、おひとりで入りたいという方もいらっしゃるでしょうから、個浴があるのもいいですね。


板橋の花火大会が目の前で見られる絶景スポットでもあるテラス。花火大会の日には、今年もお住まいのみなさんのご家族が集まって大宴会!ご家族と一緒に、特等席で楽しまれたそう。

株式会社シノケンウェルネス 様の求人情報

採用メッセージ

エリアマネージャー 鈴木さん

入社されましたら、OJTとして早速現場での研修が始まります。毎月、事業所会議の場でその方の成長にあった研修の内容を決め、職員が付いてしっかり指導しますので安心してくださいね。資格取得支援制度も整っていますから、金銭的な負担なくプロフェッショナルを目指せます。

慣れてきたら一人での夜勤もありますが、何かあった際は、私や職員に必ず電話をくださいと伝えています。私はいつでも携帯をオフにしていません。何人かにかければ必ずつながるという状況になるように、心掛けています。

奇数月には必ず職員で飲み会や食事会をしています。仕事の話はもちろん、プライベートな話で盛り上がっています。